ZimmerBuilt Pika Pack(パイカパック)レビュー|スペック・素材の違い・こんな人におすすめ - 山道具とULギアのお店 Ascend Lite

ZimmerBuilt Pika Pack(パイカパック)レビュー|スペック・素材の違い

「シンプルで軽くて、でも容量は十分ほしい」——そんなわがままを叶えてくれるバックパックを探しているなら、ZimmerBuilt Pika Pack(パイカパック)はかなり有力な選択肢です。

アメリカ・オハイオ州のガレージメーカーZimmerBuiltが手がけるこのパックは、日本のULハイカーの間でも長く支持されてきたロングセラーモデルです。

当店Ascend Liteでも取り扱いしていますが、スペック以上に「縫製の丁寧さ」と「素材の質感」に好印象を受けました。

実際に触れて感じたことも交えながら、スペックの詳細・素材の選び方・どんな人に向いているかまで解説します。

この記事でわかること

  • ZimmerBuilt Pika Packの基本スペックと特徴
  • EPX200とUltraGridの素材の違いと選び方
  • 設計上の工夫と使い勝手のポイント
  • どんな人・どんなシーンに向いているか
  • 気になる点・注意しておきたいこと

1. ZimmerBuiltとは?

ZimmerBuilt(ジマービルト)は、アメリカ・オハイオ州を拠点とするガレージメーカーです。バックパックやテンカラ釣り用バッグを中心に、職人的なハンドメイドで製品を作り続けています。

大量生産のブランドとは異なり、一つひとつ丁寧に縫製されるため、細部の仕上がりへのこだわりが強いのが特徴です。実際に実物を手に取ると、縫い目の均一さや生地の端処理の丁寧さに、ガレージメーカーならではの手仕事の質感を感じます。シンプルな設計に徹しながら、実用性を突き詰めた製品づくりがULハイカーから高く評価されています。

Pika Packは同ブランドの代表モデルであり、2014年頃から日本のULコミュニティでも認知され始め、現在まで継続して人気を集めているロングセラーです。

2. Pika Packの基本スペック

項目 EPX200 UltraGrid
容量 約30L 約30L
重量 375g 347g
サイズ(展開時) 約14cm × 25.4cm × 71cm 同左
高さ(使用時) 約48〜61cm(ロールダウン時) 同左
メイン素材 EPX200 UltraGrid
ショルダーストラップ フォームパッド入り UltraGrid + 3Dメッシュ 同左
ポケット 前面・両サイド オープンメッシュ 同左
その他 スターナムストラップ、ハウルループ 同左

3. EPX200とUltraGrid——素材の違いと選び方

Pika Packには2種類の素材バリエーションがあります。見た目の印象も異なるため、どちらを選ぶかは重要なポイントです。

EPX200とは

ZimmerBuilt Pika Pack パイカパック - 山道具とULギアのお店 Ascend Lite

EPX200はECOPAK社が開発した環境配慮型の高機能素材です。リサイクルポリエステルをベースにしており、X-PACに近い質感と耐久性を持ちながら、サステナビリティに配慮した製造プロセスが特徴です。

やや光沢のある表面が特徴で、張りがありパッキングがしやすいです。重量はUltraGridより若干重い375gですが、価格・耐久性・環境性能のバランスが取れた素材です。

UltraGridとは

ZimmerBuilt Pika Pack パイカパック - 山道具とULギアのお店 Ascend Lite

UltraGridはダイニーマ系の繊維を格子状に織り込んだ高強度素材です。EPX200より28g軽い347gで、強度・軽量性ともに高いレベルを誇ります。

表面はマットな質感で、落ち着いた見た目が好みの方や、少しでも軽量化を追求したい方に向いています。ショルダーストラップにはどちらのバリエーションも同じUltraGrid + 3Dメッシュが使用されているため、肩周りの使用感は変わりません。

どちらを選ぶべきか

実物を並べて触り比べると、EPX200はやや光沢感があり張りが強め、UltraGridはマットで少し柔らかみのある質感でした。見た目の好みで選ぶのも十分ありです。重量差は28gですが、手に持った瞬間にどちらが軽いか判別するのは難しいレベルです。コストを抑えつつ十分な強度と耐久性を求めるならEPX200、少しでも軽量化を優先したい・素材にこだわりたいならUltraGridという選び方が基本になります。

4. 設計の工夫と使い勝手のポイント

ロールトップ構造——荷物量に合わせて柔軟に

Pika Packの最大の特徴のひとつがロールトップ構造です。トップをロールダウンすることで高さを約48〜61cmの範囲で調整でき、荷物が少ない日帰りハイクでも余分な空間を持て余すことなくコンパクトにまとめられます。

逆に1泊装備を詰め込む場合は展開することで容量を確保できるため、「日帰り専用」にも「泊まり専用」にもならない汎用性の高さが魅力です。

前面・サイドのオープンメッシュポケット

左右のサイドと前面にオープンメッシュポケットを装備しています。行動中に立ち止まらず水筒・地図・行動食にアクセスできる設計は、長時間の山行での快適性に直結します。

実際に触れてみると、メッシュの伸縮性がよく、500mlペットボトル程度であればスッと入れやすい開口感でした。ただしオープン構造のため、雨天時に中身が濡れる点は注意が必要です。

フォームパッド入りUltraGridショルダーストラップ

素材バリエーションに関わらず、ショルダーストラップはフォームパッド入りUltraGrid + 3Dメッシュを採用しています。実際に手に取って肩に当ててみると、フォームパッドの厚みが想像以上にしっかりしており、フレームレスのパックとは思えない安心感がありました。長時間の歩行でも疲れにくい設計です。

フレームレス設計——パッキングの工夫が必要

Pika Packには背面フレームやバックパッドが付属していません。これは軽量化のための設計上の選択ですが、荷物が少ないと背面がへたりやすくなる場合があります。

一般的な対処法は、スリーピングパッド(エバニューのFPマットやOMM DUOマットなど)をパック内側に沿って立てて入れること。これが疑似フレームとして機能し、パックのシルエットが整い背負い心地が安定します。

5. こんな人に向いている

Pika Packが向いている人

  • 日帰りハイクをメインに、たまに1泊もしたいという方
  • できるだけ軽いパックで出かけたい、ULスタイルに興味がある方
  • 余分な機能を省いたシンプルな道具が好きな方
  • 荷物が少ない日も多い日も同じパックで対応したい方
  • ガレージメーカーのハンドメイド製品に魅力を感じる方

Pika Packが向いていない人

  • 腰ベルトやヒップベルトが必須と感じる方(Pika Packには付属しません)
  • 30Lを超えるテント泊装備を定期的に背負う方
  • レインカバーを使わず雨天でもポケットの中身を濡らしたくない方

6. 気になる点・注意しておきたいこと

腰ベルトがない:軽量化のためヒップベルトは省略されています。重い荷物(10kg以上)を長時間背負う場合は肩への負担が大きくなるため、軽量装備との組み合わせが前提のパックです。

メッシュポケットは雨に注意:オープンメッシュポケットは雨天時に中身が濡れます。水筒や行動食など濡れても問題ないものに限定するか、防水性の高いケースに入れておくと安心です。

フレームレスのパッキング:フレームがない分、パッキングに慣れが必要です。スリーピングパッドをフレーム代わりに使う方法が定番ですので、初めての方はぜひ試してみてください。

折り目について:お届け時に2つ折りの状態となるため、折り目がついている場合があります。使用しているうちに自然と馴染んでいきます。

7. よくある質問(FAQ)

Q. 日帰りと1泊どちらでも使えますか?

A. 対応しています。ロールトップ構造のため、荷物量に合わせて容量を調整できます。ただし重装備の2泊以上の縦走には容量・サポート感ともにやや物足りないかもしれません。

Q. EPX200とUltraGridは見た目でわかりますか?

A. はい、質感が異なります。EPX200は光沢感があり、UltraGridはマットで落ち着いた見た目です。どちらもカラーバリエーションが複数あります。

Q. ウォーターボトルポケットは付いていますか?

A. 標準では付属していません。当店ではZimmerBuilt ウォーターボトルポケットを別売りで取り扱っています。サイドのメッシュポケットに水筒を入れることもできますが、ショルダーストラップに装着できるボトルポケットがあると行動中の水分補給がさらに快適になります。

Q. 身長・体型を選びますか?

A. ショルダーストラップは固定式です。極端に体格差がある場合は合わない可能性もありますが、標準的な体型の方であれば問題なく使用できるつくりになっています。

まとめ|シンプルを極めたULパックの定番

ZimmerBuilt Pika Pack パイカパック - 山道具とULギアのお店 Ascend Lite

ZimmerBuilt Pika Packは、余分な機能を一切省いたシンプルな設計の中に、ハンドメイドならではの丁寧な仕事が詰まったパックです。

日帰りから1泊のライトなULスタイルに最適で、「軽いパックで山に出かけたい」という方の最初の一本としても、すでに軽量化を追求している方のサブパックとしても活躍します。

素材はEPX200とUltraGridの2種類から選択可能です。どちらを選ぶか迷った場合は、お気軽にお問い合わせください。

他モデルとの容量・重量の比較は、ウルトラライトバックパックの選び方|16L〜68Lを重量・フレーム・積載量で比べるで一覧にしています。

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