レインスカート・レインキルトの選び方|5型を重量・丈・耐水圧で比較
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レインパンツは蒸れるうえ、履くのに一度ザックを下ろして足を通さなければなりません。レインスカート(レインキルト)は歩きながら腰に巻けて、やんだら外して丸めるだけです。森林限界より下の樹林帯なら、これで足りる場面はかなり多くあります。当店では5型を扱っていますが、重量も丈も留め方もそれぞれ違うので、選び方の軸と当店実測値を1つの表にまとめました。
先に結論
- とにかく軽くしたい、太ももと腰まわりだけ守れればいい → EE Rain Wrap(当店実測48.5g・5型で最軽量)
- 膝下までしっかり覆いたい → ULA Rain Kilt(シルナイロンの2025モデルは丈が約76cmで5型のなかでもっとも長い)
- 耐水圧を最優先、長時間の雨でも通したくない → Zpacks DCF Rain Kilt(当店実測53.1g・耐水圧20,000mm)
- ウエストの許容範囲が広いものがいい → LITEWAY RAIN SKIRT(ウエスト最大142cm・留め具なしの筒状)
- 汗をかく時期に蒸れにくさも取りたい → Zpacks Vertice Rain Kilt(防水透湿・耐水圧20,000mm超)
レインスカートが効く場面、効かない場面
効くのは樹林帯の行動中、停滞時の防寒の足し、テント設営で膝をつくときなどです。逆に効かないのは、笹原や藪で膝下が濡れる区間、横殴りの雨、そして稜線の風。丈が短いぶん、脚の前面から下は濡れる前提で組む装備です。トレランシューズで足元は濡らすという割り切りと相性がよく、レインパンツを完全に置き換えるものではありません。
選び方の軸は「重量・丈・ウエスト・耐水圧・留め方」
重量:5型は当店実測で48.5gから70.3gに収まり、差は22gほどです。行動食1つぶんの差なので、重量だけで決めると他の軸を見落とします。
丈:66cmから約76cmまで10cmの幅があります。膝の位置は身長で変わるので、股下ではなく「膝がどこに来るか」で考えたほうが失敗しません。膝下まで覆えると、雨の日に膝をついても濡れません。
ウエスト:ザックのヒップベルトの上から締めるか、下に着けるかで必要な周囲が変わります。上から締める使い方をするなら、余裕のあるものを選んでください。
耐水圧:Zpacks 2型の20,000mmとシルポリ2型(LITEWAY・ULA現行)の2,000mmでは1桁違います。EE Rain Wrap と ULA の2025モデルは公称の記載がありません。ただしレインスカートは長時間の圧迫を受ける部位ではないので、座り込む時間が長いかどうかで判断が変わります。
留め方:背面フルレングスジッパー、センター割りのベルクロ、ダブルスナップ、そして留め具なしの筒状の4種類があります。歩きながら着脱するならジッパーかベルクロ、留め具の破損や風でのはだけを避けたいなら筒状です。筒状は足を通して引き上げるぶん、着脱にはひと手間かかります。
取扱5型の比較表
| モデル | 重量 | 丈 | ウエスト最大 | 耐水圧 | 留め方 |
|---|---|---|---|---|---|
| EE Rain Wrap | 当店実測48.5g | 66cm | 96cm | 記載なし | ダブルスナップ |
| Zpacks DCF Rain Kilt | 当店実測53.1g | 68cm | 117cm | 20,000mm | 背面フルレングスジッパー |
| LITEWAY RAIN SKIRT | 当店実測60.7g | 70cm | 142cm | 2,000mm | なし(筒状) |
| ULA Rain Kilt(現行Sil-poly) | 当店実測61.5g | 約69cm | 127cm | 2,000mm | センター割り+ベルクロ |
| Zpacks Vertice Rain Kilt | 当店実測70.3g | 68cm | 117cm | 20,000mm超 | 背面フルレングスジッパー |
| ULA Rain Kilt(2025モデル・シルナイロン) | 公称80g | 約76cm | 127cm | 記載なし | センター割り+ベルクロ |
重量は5型とも当店で計量した実測値です。ULA Rain Kilt の2025モデルだけは実測がないため公称値で、この行だけ性質が違います。
最軽量を取るなら EE Rain Wrap

EE Rain Wrapは当店実測48.5gで、5型のなかでもっとも軽い1枚です。防水7D Sil/PUナイロンの薄さがそのまま軽さになっています。ウエストはショックコード式で45〜96cmを調整でき、ザックのヒップベルトの上からでも締められます。腰のスナップ近くに収納ポケットが縫い付けてあるので、外したその手でそのまま押し込めるのが速い。丈は66cmと5型で最短なので、膝下の防御は割り切る前提です。タイアウトが7箇所あり、ペグダウンすればグラウンドシート、ガイラインを張れば小さな雨よけタープにも転用できます。
耐水圧と着脱の速さなら Zpacks DCF Rain Kilt

Zpacks DCF Rain Kiltは当店実測53.1g。1.0oz/sqyd の Dyneema Composite Fabric は素材そのものが防水で、耐水圧20,000mm、コーティングの劣化もありません。背面のフルレングスジッパーで、歩きながら腰に巻いて閉じるだけ。ジッパーは開ける量で足の可動域と換気量を調整でき、急登では大きく開き、風雨が強いときは閉め切るという使い分けができます。四隅と側面中央にタイアウトループがあるので、休憩時のシートにも転用できます。生地そのものは透湿しないので、蒸れにくさを優先するなら次の Vertice 版です。
同じ構造で蒸れにくさを取るなら Zpacks Vertice Rain Kilt

Zpacks Vertice Rain Kiltは当店実測70.3gで5型では最重量ですが、耐水圧は20,000mm超。DCF版と丈もウエストも留め方も同じで、違いは生地です。Verticeは外側7Dリップストップナイロン・防水透湿メンブレン・トリコットライニングの3層で、透湿性は56,000g/m²/24hr以上。DCFは生地が透湿しないので、汗をかく時期の行動着として蒸れにくさを取るならこちらです。
ウエストの自由度なら LITEWAY RAIN SKIRT

LITEWAY RAIN SKIRTは当店実測60.7g。5型で唯一、留め具を持たない一周つながった筒状で、履くように着けます。ウエストは最大142cmと5型で最も広く、ザックのヒップベルトの上から重ねても余裕があります。胴囲が広いので、靴を履いたままでも足を通せます。背面にスリットが入っているため、着けたまま歩いても歩幅は制限されません。留め具がないぶん風にあおられてもはだけず、壊れる部品もありません。耐水圧は2,000mmです。
丈で選ぶなら ULA Rain Kilt

ULA Rain Kiltは現行のSil-poly版が当店実測61.5g・丈が約69cm、シルナイロンの2025モデルが公称80g・丈が約76cmです。2025モデルの約76cmは5型のなかでもっとも長く、膝下までしっかり覆えます。現行版は素材がシルポリに変わって軽くなったかわりに、丈が7cm短くなりました。センター割りのベルクロ留めなので、歩きながらでも前を合わせて留められます。同じ商品ページで生地を選ぶ形です。
まとめ:3つの質問で絞り込む
- 膝下まで覆いたいか → はいならULA Rain Kilt(2025モデル・約76cm)
- 座り込む時間が長いか → はいなら耐水圧20,000mm台のZpacks DCF Rain KiltかZpacks Vertice Rain Kilt
- 1gでも軽くしたいか → はいならEE Rain Wrap(当店実測48.5g)
どれも当てはまらない、まず1枚試したいという場合は、ウエストの許容が広くて着脱の考え方がいちばん単純なLITEWAY RAIN SKIRTが扱いやすいと思います。